西日本での取材の帰り道で、ムクドリの群れを見ていたときのこと。
電線に止まる群れの中には多くのコムクドリも混じり、その数の多さに “渡り” を感じていました。ふとその群れから私の目の前に舞い降りてきた1羽のムクドリは、白っぽい色合いだったので、てっきりそれもコムクドリだと思っていた鳥がよく見ると嘴と足がオレンジ色!嘴と足がオレンジであっても、全体的な雰囲気からしてムクドリではないという直感があり、頭の中でムクドリの図鑑ページをめくっていくと、ヒットしたものがあった。
ギンムクドリ!
本当にそれでいいのか?と不安になると、そのときにちょうど飛び立ち、上空を飛んでいくムクドリの大群に吸い込まれてしまいました。飛び立ったそのときに見えた翼の白斑の大きさや位置は見覚えのあるコムクドリのものとは違いやや “イカルチック” に見え、翼下面の下雨覆の白と風切羽の黒がはっきりと分かれており、コムクドリの印象とは大きく異なっていました。
ここでコムクドリは判定リストから外すことを最終的に決意。ギンムクドリとして手帳には書き込みました。普通種のムクドリの群れだといって、蔑ろにしてはいけないことを改めて切実に感じた出会いでした。
写真もないので証拠がないのですが、あのとき確かにギンムクドリは私の目の前にいたのでした。ワクワクする出会いはこまめに確認、そして、突然です。
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