伊佐沼に出ているサルハマシギを見に行きました。望遠鏡で観察していると、お散歩に来たというご近所にお住まいのご婦人2人が、
「たくさんいらして、みなさんは何をご覧になっているんですか」
と、声をかけてきました。ちょっと珍しい鳥が来ていて、それを見ていることを伝えて望遠鏡で見てもらったのですが、
「あら、こんなかわいい鳥がいるなら、早く見たかったわ。こんなふうに実物を見せてもらったのはあなたが初めて。どうもありがとう」
とのこと。お話を伺うと、8月にレンカクが来たときには、カメラマンは鳥のいることは教えてくれるし、写真も見せてくれるけれど、実際のものを見せてくれることはほとんどないそうです。
バードウォッチングには、「シェアする喜び」というエッセンスもあるように私は思います。英国で、たくさんの人がいる観察小屋内で一番後ろで見ていた私を一番前の人が呼んでくださって、見せてくださったことがあります。その御礼を言うと、
「ここにいるみんなが見ないと楽しくないでしょ」
といって、本当に、本当に素敵な笑顔をしてくれました。こういう経験をするといろんな人に親切をしたくなりますよね。
私の子供の頃を思い出すと、
「カメラの望遠レンズだと見えにくいけれど、見てみるかい?」
と、覗かせてくれるカメラマンによく会ったように思いますが、今は変わってしまったのでしょうか。ちょっと、いやいや、かなり残念です。
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