鳥を見に行くとき、双眼鏡は必須ですが、私は図鑑も持っていきます(たまには忘れてしまうこともありますが)。不明な鳥を見つけたときに、その場で新鮮な記憶のままで確認するのが大事だよと教わった経緯もありますが、やはり見た印象で照合できるのがいいです。先日見たギンムクドリも、図鑑を持ち歩いていたことでまずは観察に専念できました。
時々、気にかけていなかった部分が特徴(識別ポイント)だったりして、とても楽しく思っています。
最近、野鳥写真を撮るご年配の方々には図鑑を持たない人が多いように思います。フィールドに出るとそんな方が何人も会うことがあります。
ちょっと珍しい鳥が現れた場所に行くと、かなりしっかりとした機材やカモフラージュの服を着るカメラマンさんなどでも、到着直後に探すよりも先に望遠鏡で観察している私に聞いてくることがあります。教えて差し上げるのは問題ないのですが、まずはご自身でも探してみることをしてみたら楽しいですよとお伝えしたくなることがあります。また、そういう方はだいたい図鑑を持っていないことが多く、識別もご自身で挑戦したらいいのに…と思うこともしばしばです。
私が子供の頃の先輩方は、皆、図鑑を持っていました。私が図鑑を見ていても、ご自身の図鑑で教えてくださり、それがとても勉強になりました。
望遠レンズに比べれば、図鑑なんて安いものです。小型で手軽なものもたくさん出ています。重さもレンズに比べたらホントに軽いものです。ぜひ図鑑を持って、フィールドへ行って、ご自身でも見分けにチャレンジしてみてはいかがでしょう?きっと頭の体操にもいいはずです。
図鑑を持ち歩かない方からは、
「調べ方がわからない」
と言われることが多いのですが、まずは時間のあるときに眺めるだけもいいです。図鑑のどのページあたりに、どんな鳥が出ているかをなんとなくわかるようにしておくのがコツです。昆虫や植物に比べると、種類も少ないですし、最初は「どんな形の鳥がいるか」を見るだけでも構いません。
私は海外に行く前には、とにかくその地域の鳥の図鑑を眺めるようにし、あまりにも鳥の種類が多いときは、付箋に科の名前を書き込んでつけておいて、調べやすくします。
日本で記録のあるおよそ600種の記録がありますが、年間300種を見るのはかなり難しいと思います。まずは50〜100種類から名前と特徴が一致するように覚えていくのがいいでしょう。本州でかなり頑張っても、200〜250種程度です。
自分が見つけた鳥を自分で見分けられたら喜びも倍増して「お得」ですよ!若いバードウォッチャーにはそうやって楽しんでいる人、すごく多いです。
来月からは、フィールドへ図鑑を持って行きませんか? 持ち歩いてボロボロになった図鑑でいろいろ調べている方って、かっこいいと思います。
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