2018年10月31日水曜日

ブルーインパルスはもうすぐ!

いよいよ今週末です。良い天気でありますように。

2018年10月29日月曜日

クラッチ交換

10月11日にいつもお世話になっているディーラーにオイル交換へ行ったところ、オイルパンとタイヤ、クラッチの交換が必要とのことで、私の車が初めての長期入院となり、25日にようやく戻ってきました。高速走行が多かったので、16万キロ走って初めてのクラッチ交換でしたが、よく持ったと思います。

絶版になっている上に、私の希望に沿うマニュアルシフトの車種が減っているため、今の車は長く乗りたいと思っています。次の10万キロに向けて、これからも不具合の前にきちんと整備していこうと考えています。

でも、日本車は一体何万キロくらいまで乗れるのでしょうか。今の車で挑戦してみたいことの一つです。

2018年10月22日月曜日

今年もやって来たハイブリッドのカモ Hybrid Duck

2015-2016年に初めて確認した雑種カモ(雄化のような羽毛も見られる)が今年も飛来しました。これで4冬連続の飛来となります。

This hybrid duck (probably also masculinization?)comes back to my patch for wintering for 4 winters.


最初のブログ登場は2016年1月でした。


いつも水面を泳ぐ姿しか観ていなかったのですが、今回は木の枝に止まって羽づくろいをしていて、いろいろな角度から観察と撮影ができ、脚の色も初めてきちんと見えました。オナガガモの脚の色は青灰色の個体をよく見ますが、この個体は随分と黄色っぽい印象を受けました。

三列風切の模様はヒドリガモ or アメリカヒドリが近い?

嘴峰にはオナガガモのような模様が見られます。

顕著な特徴のある個体がいると個体識別ができていろいろ学べるので、ありがたいです。なるべく長く日本に来て欲しいと思っています。

当日、ヨシガモも1羽いました。

追記:12月28日、このハイブリッドのカモは不在でした。

2018年10月19日金曜日

朝日カルチャーセンター横浜教室  「鳥を描く」講座のお知らせ

朝日カルチャーセンター横浜教室にて「鳥を描く」のレクチャーをします。11月22日と12月13日の2回講座で、色つけまでを行う講座です。受講料、お申し込み方法などの詳細は以下のサイトをご確認ください。

朝日カルチャーセンター横浜教室「鳥を描く」

https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/93a24b43-c6d1-2d9f-b2c8-5b568b28f743


ちょっとした期待を持って

18日に実家へ行く途中、ちょっと寄り道。季節的に期待をして見て回りましたが、やはり狙ったものは不在。見たい鳥をすぐに見つけられることはまずなくて、簡単ではありませんが「今日は見つけられなかった」ということを積み重ねていくうちに、いつかふと出会いがあるので、地道にそんな行程を楽しみたいと思います。

2018年10月18日木曜日

Bird Sketching Lecture in Tokyo Bird Park 日本野鳥の会埼玉のyoung探鳥会 にて「バードスケッチ探鳥会」をしました

I was offered by Wild Bird Society of Japan Saitama Branch to have a bird sketching lecture on 13th October. It was a wonderful opportunity to show the fun to draw birds.

少し前の話になりますが、日本野鳥の会埼玉・Young探鳥会のご担当から鳥をスケッチする探鳥会のご依頼を受け、10月13日に東京港野鳥公園でYoung探鳥会としては初めてのバードスケッチ会を行いました。関東以外の遠方から来てくださった方もいて、やや緊張をしました。

日本野鳥の会埼玉・Young探鳥会について
http://wbsj-saitama.org/yantan/yantan-1.html


基本的な野鳥の形の捉え方をレクチャーし、実際に野鳥をスケッチしていただきました。

Angled scope gives us good bird sketching form, and helps long-time watching.

日本では直視型が人気の望遠鏡ですが、スケッチには実は傾斜型が最適。広告代理店のYさんが光学機器メーカーの貸出にご尽力をしてくださり、なんと傾斜型を7台も準備してくださいました。本当にありがとうございます。望遠鏡の形の違いによって長時間の観察ができるということもご理解いただけたようです。長時間観察をする人が多い海外では傾斜型が人気ですが、日本でも傾斜型がこれからより普及することを期待しています。

一つの鳥をじっくり観る機会となったようですが、皆さんの感想で「ずっと鳥を観察するって、けっこうエネルギーを使うんですね」というのが私には印象的でした。


皆さんのスケッチの中で、水面を泳ぐカモが半身だけ水の中に入れて逆立ちのようになっている「お尻丸出し」姿勢を描いている方が多かったのは興味深かったです。

普段から野鳥観察に専念する方はもちろん、様々な経験や年齢もバリエーション豊かな方々の参加でしたが、参加者を少数にしたことで上達した点や難しかった点などの感想を全員からお聞きできたのは、こちらもとても勉強になりました。

本当にありがとうございました。ご担当のHさんによると、ご好評のようでしたので、またこのような機会を設けたいとのことでした。次回の予定が決まりましたら、またお知らせいたします。

スケッチに集中する会でしたが、さすが東京港野鳥公園で、確認種類数は32種類でした。

From My Sketchbook

今回のようなレクチャーはしませんが、イラストレーターのTingさんと一緒にやっているフィールドスケッチ会を12月1日に新横浜公園で行いますので、こちらのご参加もお待ちしております。

フィールドスケッチ会:12月1日@新横浜公園↓

TingさんのHP

2018年10月17日水曜日

シロチドリ

いつもは側にはなかなか来ていない鳥を近くで観ることができました。

Kentish Plover

2018年10月16日火曜日

ヒヨドリ大移動

10月15日にセンサス調査を終えて家に帰る途中、ざっと数えて100羽はいるであろう大きなヒヨドリの群れが上空を通過する風景に出会いました。その日のお昼の調査まで自宅の窓を開けていると、次々と小さな群れが渡っていくので、メモしてみると、2時間で500羽を超えました。しかし渡る方角がすべて西から東だったので、秋の渡りを思うと、とても不思議な光景でした。

ヒヨドリの春の渡り(2018年5月 飛島にて撮影)

そもそも、この大きな群れは一体どこから来たのだろう? そんなことを不思議に思ったので、16日午前中1時間だけですが、いつものタカ渡り観察ポイントへヒヨドリの動きを見に行ってきました。渡りとしての通過が認識できるヒヨドリの総個体数は173羽で、予想通り一番個体数が多いのは、もちろん南や西方面への飛去でした。

おもしろいのは東や北に向かって飛んでいく個体や群れがやはり存在したことです。10時台の出現方向と飛去方向の個体数記録を書き出すと、以下のような結果となりました。

北東から西     8 
北から南    20 
東から西  119

西から東        15
南東から北   11

観察ポイントから自宅はほぼ真東なので下段の2つの「秋の渡りとしてはちょっと飛去方向の違う」移動個体の動きを確認できたのは嬉しかったのです。しかし、15日の観察個体数に比べてとても少ないので、今回の観察ポイント以外の場所での状況確認が今後の課題です。場所を探すのは大変そうですが、まずは自分が「渡りをするヒヨドリ」になったつもりで、環境をみてみようと思います。

イラストレーター仲間の東郷なりささんがヒヨドリの絵本を作られたとき、写真はたくさん資料が集まるのに対し、絵本の文章や行動を表現するイラストの裏付けとなる科学的な基礎データが非常に少なくて大変だったというお話をお聞きしました。こういう観察の積み重ねていくことで謎の解明に繋がることを目指し、地道に観察を続けていきたいと思います。

東郷なりささんのブログ
19 January 2017 ヒヨドリ 旅立つ 「きょうは たびびより」
http://narisatogo.blogspot.com/2017/01/blog-post_19.html

身近な鳥の基本生態観察の重要性を感じる今日この頃です。

2018年10月15日月曜日

ミヤマホオジロ 

10/15の個人的にやっている地元バードセンサス調査で、なんとヒクイナとミヤマホオジロ雄成鳥が観察されました(写真は撮れませんでした)。ヒクイナは初記録、ミヤマホオジロはずいぶんと飛来が早いのですが、現れた例は過去5年の私の記録を見る限り、ありません。冬鳥たちの移動が例年とは違うのでしょうか?今後の記録に注意したいと思います。

2018年10月14日日曜日

シマフクロウ生息数 Population Report of Blakiston's Fish Owl

Ministry of the Environment of Japan released a report of Population Research of  Blakiston's fish owl in Hokkaido in 2018. There are now 165 individuals, 72pairs in wild.

環境省から、こんな調査結果が発表されていました。シマフクロウが道内で200個体、もう30ペア増えることが、この先5-10年くらいの期間に目標になるでしょうか。まだまだ安心できない数字です。大きな樹洞をもつ大木が複数あるまとまった森が必要で、かつ魚食性という偏食の鳥。大型の猛禽類で群れを作らない鳥ですから、個体数増加にはこれからも時間もお金もかかることでしょう。

環境省や地域でシマフクロウの保護活動をされる方々の努力には、頭の下がる思いです。

平成30年度シマフクロウ標識調査
http://hokkaido.env.go.jp/pre_2018/30_1.html

Blakiston's Fish Owl (Kushiro Zoo)

モツ煮記念日

12日に、寒くなってきたので久しぶりにモツ煮を食べました。


美味しかったです。同じ内臓の食べ物でスコットランドにハギスがありますが、味噌の偉大さがわかります。

2018年10月12日金曜日

Oriental Pratincole

I met an Oriental Pratincole on 10th October in my patch. Some people there said that the bird has been for 1month. Also I enjoyed other birds, like waders and birds of prey.

Oriental Pratincole

Long-billed plover and 5 Red-necked Stints

Temminck's Stint

Goshawk

シマアジがまだいるかと思って出かけて見たら、思いがけない鳥に一年半ぶりに会えました。飛び立った時の白い腰と長い翼が印象的でした。その他にも冬の気配を感じる鳥たちがいましたが、シマアジは見つけられませんでした。

2018年10月9日火曜日

キノコ狩り Enjoying Mashrooms

10月6−7日にキノコ狩りへ行ってきました。
10時に仲間と待ち合わせでしたが、早朝に事故渋滞があり、私は1時間の遅刻…先にキノコ狩りを始めていてもらったのですが、収穫可能なキノコが端境期で少なかったようで、早々に温泉に行ったりして、のんべんだらりと過ごしてその日は終わってしまいました。

あまり収穫が期待できない状況でしたので、地元の店で保険的にキノコを買い、野生キノコを求めて林内をウロウロしたところ、クリフウセンタケやチチタケを見つけました。



フィールド歩きが好きな仲間ですので、時々こんなものも楽しみました。


この日採ったキノコや買ってきたキノコで料理を作りました。


コウタケの天麩羅

チチタケの天麩羅(私は下戸ですが、絵柄として良いので入れてみました)

キノコ汁は例年よりもキノコの量が少なめでしたが、美味しかったです。

地元の農産品店でマツタケ購入!(奮発しました)

1本はお吸い物に

2本を焼き松茸にしました

マツタケを前回はいつ食べたのだろうと考えたら私はなんと20年振り(笑)。
久しぶりに贅沢しました。

2018年10月6日土曜日

パイプオルガン

初めてパイプオルガンの生演奏を聞いてきました。モニターで指先や足元の映像が見られたのですが、鍵盤が3段もあり、足元も細やかに神経を使う楽器だと初めて知りました。

とにかく「すごい」の一言でした。こういう時間もいいですね。ドイツ ライプィッヒ第20回バッハ国際コンクールのオルガン部門にて日本人初となる第一位と聴衆賞を受賞されたというオルガニストの冨田一樹さん、心に響く本当に素敵な演奏ありがとうございました。

2018年10月3日水曜日

日本赤十字社:2018年インドネシア・スラウェシ島地震救援金のお知らせ

日本赤十字社が、2018年インドネシア・スラウェシ島地震救援金の受付を開始しておりましたので、お知らせいたします。みなさんの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

2018年インドネシア・スラウェシ島地震救援金
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/20181/


以下、HPからのコピーペーストです。お手続きの際は、改めてHPを各自ご確認くださいますよう、お願いいたします。

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2018年インドネシア・スラウェシ島地震救援金

インドネシア中部のスラウェシ島では、2018年9月28日にマグニチュード7.4の地震が発生。建物の崩落や津波により、死者が800名以上に上っています(9月30日現在、インドネシア政府国家防災庁発表)。なお、被災地の交通と通信が寸断されており、被害の全容は掴めておらず、さらに拡大する見通しです。

この事態に対し、日本赤十字社は下記のとおり救援金の受付を開始いたしました。ご寄付いただいた救援金は、インドネシア赤十字社のスタッフやボランティアによる負傷者の救助活動、被災者への食料や水などの救援物資の配布、家屋修理資材など住宅再建の支援等に充てられます。

皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

受付期間
平成30年10月3日(水)から平成30年11月30日(金)まで

協力方法
ご協力の方法を下記からお選びいただけます。

※受領証の分割発行はいたしかねますのでご了承ください。

1.ゆうちょ銀行・郵便局によるご協力
口座番号 00110-2-5606

口座名義 日本赤十字社

※振替用紙の通信欄に「 インドネシア・スラウェシ島地震」とご記入ください。
※窓口でのお振り込みの場合は、振込手数料が免除されます。
(ATMによる通常振込みおよびゆうちょダイレクトをご利用の場合は、所定の振込手数料がかかります)
※受領証をご希望の場合は、振替用紙の通信欄に「受領証希望」と明記のうえ、お名前、ご住所、お電話番号を記載してください。
記入例

2.銀行振込によるご協力
①三井住友銀行 すずらん支店 普通 2787667
②三菱UFJ銀行 やまびこ支店 普通 2105692
③みずほ銀行 クヌギ支店 普通 0623501
※ 口座名義はいずれも「日本赤十字社」。
※ ご利用の金融機関によっては、振込手数料が別途かかる場合がございます。
※ 受領証が必要な場合は、お手数ですが日本赤十字社まで下記事項をご連絡ください。
①ご協力された救援金名 ②お名前(受領証の宛名) ③ご住所
④電話番号 ⑤寄付日 ⑥寄付額
⑦振込人名 ⑧振込先金融機関名・支店名

担当窓口
日本赤十字社 パートナーシップ推進部
TEL: 03-3437-7081 FAX: 03-3432-5507

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ここまで

2018年10月2日火曜日

早朝シマアジ

1日空いてしまいましたが、9月30日夕方から10月1日未明かけて通過した台風24号後の様子を見に行ってきました。Jさんのお話ではウミツバメ類がいたようなのですが、私には見つけることができませんでした。望遠鏡でシマアジは3羽確認できましたので台風をうまくやり過ごせたようです。

順光できれいにシマアジの顔の模様が見えました。

イカルチドリとハジロカイツブリが飛来していました。イカルチドリはおそらく近隣河川の増水で避難して来たのかもしれません。

ハジロカイツブリ

イカルチドリ

左からセイタカシギ、シロチドリ、コチドリ

ムナグロ1羽も上空を通過する姿を観察できて、興味深い結果となりました。その後9:00-11:00までタカ渡りポイントへ行き、サシバ2羽を確認。

次の台風25号が日本に接近する予報が出ているので、コース上になっている区域の方は是非ともご注意をしていただき、安全を最優先に早めの行動をお願いいたします。

2018年10月1日月曜日

スワロフスキー双眼望遠鏡BTX, 大活躍! Hawk Migration in Mountainous Areas

I visited a place with birdwatching friends of mine to find a New Hawk Migration Watching Spot in mountainous areas, from 21st to 24th September. However, the first day was cloudy, so we went to waterside to look for Garganey in the flock of teals.

Garganey

One of the friend was checking the surroundings and suddenly said, "Oh!!, an eagle is flying", so I thought it was a joke because of many black kite around there, but a golden eagle with white patches on its wings was flying.

Golden Eagle (juvenile or subadult)
I was surprised by the eagle that unexpectedly appeared in the environment where the sea and golf course could be seen from the young probably. 

The next day was sunny and I went to the "hope" point of hawk migration. A Peregrine Falcon was flying when we arrived. 

Peregrine Falcon

Oriental Honey-buzzard

On this day we observed a Mountain Hawk-Eagle perching on the trees, and there were only a few Oriental honey-buzzards crossing, but it was not the hawk migration as I expected.

A Mountain Hawk-Eagle was very far from us

The second day of “hawk waiting”, we had a nice sunny day again,  it seemed one of the best day for Migration in this Autumn, but and I watched only some Eastern Buzzards and  25 Oriental honey-buzzards through the observation. Besides it seems that Eastern Buzzards were flying around, and the migration seems to be only Oriental honey-buzzard. Almost all individuals passed through distant from us.

I enjoyed a lot of Chestnut Tigers the gap of hawk watching time.


Although it was continued for 2 days that we wondered the situation where this place was truly a migration route or not, on the final day more than 50 Oriental honey-buzzards had arrived one after another at only 9 o'clock.  "I was exactly waiting for this view!" 

After that it became quiet, but I was very happy to see many hawks were crossing over where I hope to come. The time was a very enjoyable time for me.


The Swarovski BTX (two on the left) which gave us a big success in this observation. BTX is wonderful for “Bird Watching”. Not only "I can know bird is  three-dimension", but also “the fun to observe” because we could look and check longer time than single eye telescoping.

A friend, who saw my BTX and ATS on my tripod, said,
"Usually it is normal on one tripod on telescope with, either video camera or one is digi-scoping to record. However you put  both of the two are telescopes for observation. It seems like Hiyokichi's  choice."

In May 2018, when I was looking at the surrounding environment and topography, I said them " It will be cool if hawks are flying over here" 

It was a poor plan of bird watching to visit there as I could not give them guarantee at all whether we could meet many birds of prey or not.

 I am sincerely grateful to my two friends who felt it would be fun even for such as the plan.

Sparrowhawk

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BIRDER誌面でイラストレーターの水谷高英氏がタカの渡りの解明に各地を訪問されているのを見て楽しそうだと感じた影響を受けて、私自身もこの数年「有名なタカ渡り観察ポイントを通るタカが、その前にどこを通っているのか?」という興味を持ち、鳥仲間と予定を合わせて春に山間部で目星をつけたところへ行ってきました。残念ながら初日は山に雲がかかってしまったので、今日はタカ渡り観察はできないだろうということになり、まずは水辺へ行ってシマアジを探すことにしました。同時には撮れませんでしたが、2羽は確実にいたようです。何気なく周囲を見ていたNさんが、突然「おぉ!?、イヌワシが飛んでる」なんていうものですから、冗談かと思いきや本当にイヌワシの若鳥が飛んでいました。イヌワシからは海が見えそうな距離で、しかもゴルフ場がある環境で思いがけずに現れた大物に驚きましたが、これも渡りなのでしょうか?これでこの日は終了。

翌日は晴れて、タカの渡り“そうな” ポイントへ足を運びました。タカ渡り観察初日、午前中は晴れて、空をハヤブサが気持ち良さそうに飛んでおり、クマタカが樹に止まる姿や一桁の数ながらハチクマには渡りのような飛翔行動がありました。しかし、ハチクマは予想したルートを通らなかったうえに、期待していた “次々とタカがやってくるような渡りの風景” とはなりませんでした。

タカ渡り観察の2日日、ノスリやハチクマが時々通過。しかし記録をしているとどうやらノスリは周辺を見回った後に再度飛来していたようで、渡りの様子があるのはハチクマだけ。ハチクマは一日の合計で25羽。ほぼ全ての個体が期待したルートを通らずに、我々からは遠い場所を通過していきました。渡りのルートと言うには希望が薄くなり始めていましたが、アサギマダラがサラシナショウマにたくさん飛来したり、周辺の木々にはサメビタキの群れも現れて、個人的にはその場にいることがとにかく楽しい時間でした。やはり季節は秋へ着実に進んでいます。日差しは強くて、さらにちょっと日焼けをしました。

この場所が本当に渡りのルートなのか、よくわからない状況が2日続きましたが、少し雲の多い空だった最終日、なんと9時台だけで50羽以上が次々とやってくる様子を確認できて感激でした。「こんな状況を待っていた!」と望遠鏡を覗きながら感じ、ハチクマの旅路の安全を願いました。その後は全く通過しなくなり、お昼までの観察となりましたが「ここをタカが渡っていくところを見たい」と思った場所を通る状況は、とても心の踊る時間となりました。帰る時刻にはまだ少し時間に余裕があったので、初日にシマアジを観察した場所へ行って、トウネンのほか、オオタカ、ツバメの群れ、ヨシゴイなどにも会うことができました。

今回の観察で大活躍だったのは、なんと言ってもスワロフスキー双眼望遠鏡BTX。2台並んだのは、ひょっとして日本で初めてだったかもしれません。 それにしてもBTXは素晴らしいです。鳥が立体的に見えるうえに、両眼でずーっと覗いていられるので眼が楽ですし、とにかく観察が楽しくてしかたありません。楽々と望遠鏡で鳥を追い続けられる喜びがあります。姿が消える時が観察を終える時、と言っても誇張にはなりません。

今回、上空を飛ぶハチクマの翼の動きや一羽一羽の模様の違いもよくわかりました。シマアジの観察でもそうでしたが、両目で観るからこそ細かい模様がしっかり認識できることは、野外観察での野鳥識別と図鑑に書いてある特徴の理解が格段に上がると思います。血迷って買ってしまったBTXですが、やはり買って良かったと感じています。対物レンズが65mmのものだと30倍なので、ズームアイピースのあるATSが重宝するため、一つのプレートにBTXとATSの両方を載せているのですが、その私の観察道具コンビを見た友人は、

「2台載せるとして、どちらかがデジスコかビデオの撮影にするのが普通なのに “2台とも観察用”ってのが、ヒヨ吉さんらしい選択だね」

と笑っていました。

2018年5月に、周辺の環境や地形を見て「秋に猛禽がここを渡ったらかっこいいよねー」ということだけで、鳥に会えるかどうか全く確証のない私の鳥見に同行してくださった2人に心からの感謝です。本当にありがとうございました。