2021年3月31日水曜日

終認の難しさ、初認の重要性

 3/17、自宅で仕事をしていると庭先にジョウビタキがやってきました。これが今のところ自宅での今冬最後のご挨拶です。同じ日にツバメが飛んでいました。今年最初のご挨拶でした。初認はわかりやすいのですが、終認は日々の観察をしっかりしないといけないので、判断が難しいです。こんな時期だからこそ、心がけたい記録です。

ツバメの初認は、近年「その土地で繁殖する可能性の高い個体が確認された日」としているので、ただ上空を通過したものは別の記録方法をしておくことが重要です。

季節の変わり目です。気温差の大きい日々が続きそうですので、どうぞ皆様、体調を崩さぬようにお気をつけてください。

2021年3月30日火曜日

Skeletal Specimen of Blakiston's Fish Owl シマフクロウ

シマフクロウの骨格標本を、知床 羅臼ビジターセンターで見ることができました。止まっているところを見ると足が短く見えますが、内部にこんなに長い骨があるとは。脚が本当は非常に長い鳥だということを初めて知りました。

Skeletal Specimen of Blakiston's Fish Owl in Rausu Visitor Centre in Hokkaido

一見の価値ありです。羅臼ビジターセンターに、ぜひ!(入場無料)。

羅臼ビジターセンター

2021年3月29日月曜日

Steller's Sea Eagles 渡去直前のオオワシ

 3/19-25、用事があって道東へ行ってきました。滞在中に見られたオオワシの数はどんどん減っていき、渡りが始まっていることを感じました。季節の変わる時期に訪問すると、自然の営みの日々の違いが顕著で、1週間もいると楽しいです。

I saw many Steller's Sea Eagles while I stayed in Eastern Hokkaido from 19th to 25th in March. The number of eagles I could observe decreased day by day. It seemed that they had already begun migration to Sybelia.




2021年3月27日土曜日

エナガに会えた!

身近な環境で地道に調査をしておりますが、その調査中にお会いする方の中には声をかけてくださる方もいます。この冬にセンサス調査中にウグイスのことを聞かれたことがきっかけでお話するようになったご夫婦の、特に奥様がバードウォッチングに興味を持たれたようで、その後すれ違うたびに出会えた鳥のことを話してくださいます。


アオサギがドジョウを捕らえたシーンを見たこと。

エナガに出会えた喜び。

モズの止まり方の不思議。


最初にお会いした以降の出来事を、本当に楽しそうにお話されていて、こちらまでニコニコしてしまいます。特にエナガとの出会いでは、枝先にいることや体の大きさなどの解説がとても役立ったと、お礼を言われました。ちょっと照れくさかったですが、自分の経験や知識が役に立つと嬉しいものです。

ご自身で発見したことをノートに記録をつけており、ご友人の方ともお話が弾まれているご様子でした。もともと自然の中に身を置くのはお好きな感じなのでセンスはあるのだと思いますが、発見のしかた、図鑑の活用のしかた、双眼鏡での捉え方などを、お会いするごとにお伝えしたらそれを実践されていました。

身近な自然を自分のペースでじっくりと感じる、こういう方が増えていくと、きっとここの緑の価値が正しく判断されて、大事な機会に、そのことをきちんと伝えてくださる方になっていただけると思っています。

残りはあまり長くない私の人生です。こういう方々を応援する時間を増やしていきたいです。

2021年3月17日水曜日

Vanguard Brand New Optical Product vol.2 バンガード新双眼鏡 VEO HD

Vanguard will launch brand new optical products this spring, VEO HD series. I had an opportunity to try VEO HD 10x42 binoculars.


私がお世話になっている光学機器メーカー・バンガードから、この5月に発売予定の双眼鏡を、発売に先駆けて特別に試用する機会をいただきました。

双眼鏡 VEO HD 10x42のレビューです。


This binoculars body is build up by carbon. It is a few grams lighter than the Endeavor EDII 1042 on the catalog, but the impression is even lighter. The internal weight balance may have been improved. Since the eyepiece has a large diameter, you can feel the "wide view" when you look into it, and the brightness is also rising from the Endeavor EDII. 

VEO HDのボディはカーボン複合素材になり、エンデバーEDⅡ1042よりも数値上軽くなっていますが、持った印象はそれ以上の軽量感。重量バランスの改善が施されているのかもしれません。ご担当の方からの情報では、新しい素材になって強度も増しているとのことです。

接眼レンズの直径が大きいので、覗いた時に「視界の広さ」を感じ、明るさもエンデバーEDⅡから上がっている印象があり、曇空の下でも池の縁を覆う周囲よりもやや暗い葉陰にいたキセキレイやカワセミの居場所を、覗いた瞬間に認識できました。シャープさもEDⅡよりも上がっていると感じ、バンガードが技術を上げてきていることを実感しました。写真撮影もいいけれど、「まずは双眼鏡で鳥を観たい」という気持ちにさせてくれる、そんな見え味です。

It was very easy to find out gray wagtails and a kingfisher in the shade of the leaves by the pond by VEO HD 10x42 at the moment I looked into, because the colour  resolution and contrast is very natural and clear. I felt that the sharpness is also higher, and I realized that Vanguard is improving its own optical technology and quality. 

私は眉毛下部分にアイカップを当てて見ることが多いのですが、この部分の肌触りがとてもいいです。こういうパーツでの「ストレスフリー」は、観察重視の私には嬉しいです。ピントリングも適正なトルクで止めたいところできちんと止まるため、高級感があります。

発売が楽しみです。

This binocular eyecup rubber is very nice quality because I often put an eyecup on the lower eyebrows. I'm glad that there is no stress for long observation.

2021年3月14日日曜日

キジ Trail Cam 2021 vol.5

管理者に許可をいただいて設置しているセンサーカメラに初めてキジが写りました。カメラを設置した付近を歩いている姿を見かけることがありますが、だいたい私を気にしながら数分で去っていきます。今回、1時間以上カメラの前で滞在していたので、人がいなければ、こんなにリラックスして長時間一か所で休息すること知りました。

17/Feb/2021 Japanese Pheasants (Female both)

Female Japanese Pheasants appeared in front of my trail cam for the first time. They are always leave soon slowly with care, but they stayed in front of this camera for over an hour in this case. The trail cam taught me birds have a relax time and rest in one place for such a long time if without people.

2021年3月12日金曜日

国鉄185系特急電車

2/22、大船駅から横浜駅まで乗った東海道線の中から、踊り子号(国鉄185系電車)と並走する機会がありました。ニュースで見たら、3/12で引退だそうです。この列車のデビューは私が小学生の時だったでしょうか。当時は、いわゆる国鉄特急といえばクリーム色に赤い帯の模様だったので、このカラーリングの斬新さに驚きました。一度だけ乗りましたが、なぜか不思議と車内の記憶がありません。


長い間、お疲れ様でした。

引退前で鉄道ファンがたくさん乗っているかと思いきや、私の2/22の写真を見ると、そうでもないのです。鉄道ファンの皆さんには、普段の定期運行からしっかりと愛して欲しいと思います。最終列車ばかりが注目されるというのは、なんだか淋しいです。

2021年3月11日木曜日

Vanguard Brand New Optical Product vol.1  バンガード単眼鏡 VEO HD2M

Vanguard has launched brand new optical products this year, VEO HD series. I introduce to VEO HD2M10x42  (monocular) , as the first.

私がお世話になっている光学機器メーカー・バンガードから、今年新しい光学機器製品が発売されます。今回、特別にその機種の一部を先駆けて試用する機会をいただきました。

まず最初に、VEO HD2 10x42 単眼鏡です。(2021年秋 発売予定)


倍率は10倍で、対物レンズが42mm。正直に申し上げて、双眼鏡がこれだけ普及していて、この10倍の単眼鏡にどういう役割を担ってもらうのが良いのだろうかと最初は思案しながら手にしたのですが、実際にフィールドに持ち出すとこれが非常に便利でした。

まず伝えたいのは、大きさと軽さ。単純な捉え方ですが、重さと大きさは双眼鏡の半分ですから、とにかく嵩張らず、ポケットに入れても体のバランスが崩れないのが良いです。そして、右接眼の調節が不要なのでピント調節が早いのもメリットでした。

VEO HD2M is very convenient to take it out to the field. I should notice the merit of monoculars earlier! First of all, size and lightness. I say "simply" half the weight and size of binoculars. It is not bulky,  and you can put it in your pocket without losing your balance. And easier focus adjustment than with binoculars, as we do not need to check focus on right eye . 

手ブレも私が使った印象ではほとんど感じませんでした。長時間歩いて、ちょっと疲れがあると手ブレが出ることはありましたが、そういう時は掴み手と反対の手を添えるだけで改善されました。レンズは明るく、条件によってはカワセミの背中の美しさはこれまでのバンガードの双眼鏡よりも明るく見えるのではと感じる瞬間さえありました。

I didn't feel any shaking. Of course I some got shaking after a long time walking or got a little tired. However I could improve it by just attaching the opposite hand to the gripper on the body of  VEO HD2M, such a case.

この単眼鏡は、例えば肩や首から望遠付きカメラを持って野鳥を楽しむことの多い人で、

「撮影機材に加えて “双眼鏡も” いうのはやはり重さが負担。でも、カメラだけで鳥を探すのは難しいよなぁ」

と思っている方々の機材選択で解決に一役買ってくれそうです。

価格は発表待ちですが、構造がシンプルだと思うので「お買い得感」を期待したいです。発売が待ち遠しいです。VEO HD2 10x42M は、「手持ち単眼鏡で観る」という新しい魅力を提供してくれることでしょう。

荷物の軽量化を進めている私には、非常に心惹かれる新製品の一つです。

2021年3月10日水曜日

ツバメの季節 Arrive Soon

Swallows are coming soon.

私の住んでいる地域も、もうすぐツバメのシーズンです。今年は全体的に生き物の動きが1週間ほど早いと聞いているので、ツバメの初認日がいつになるのか、例年以上に注目したいと思っています。

Barn Swallow

2021年3月9日火曜日

確定申告

3/9、確定申告をしてきました。無事、終了。4/15まで延長されていることや、入場整理券が配布されることもあって、会場での作業や雰囲気はとてもよいものでした。


コロナで影響が大きい状態での申告で異例だと思いますが、期間も含め、この形式で続くとゆとりをもって申告できるので、個人的には続いて欲しいですが、なかなかそうはいかないのでしょうね。

2021年3月5日金曜日

Japanese Tit trying to eat a Giant Hornet バードウォッチングへのお誘い

昨年からお約束していた若いカップルの野鳥観察のご案内がようやく実現。フィールドとはいえ、人の多い場所は避けたほうが良いと思い、前日に少し下見をすると、年明け以降、あまり見かけなかったシメがいました。しかし、思っていたより鳥の姿が少なかったので訪問先を選びなおしました。

Due to the COVID19, the plan to watch birds with a young couple had been postponed since last year. It finally came on February 28th!

シメ Hawfinch

サンシュユ Cornus officinalis

Especially the couple's partner is a new bird watcher, and his wife has had a gap of birding for 6years! They gave me a good opportunity not only to be back my first step of birding, but also to think about what an easy-to-understand explanation is.

結局、当日はこれまでの経験を元にルートを作成。身近な鳥をしっかり観ることになったのですが、本格的なバードウォッチングは初めてというカップルのパートナーさんにも野鳥観察のおもしろさを感じてもらえたようです。鳥を見つけるコツもあっという間につかんで、帰り間際に見つけた河原のイカルチドリも瞬時に把握されていました。

The first time for him to watch a kestrel !

観察した鳥の特徴を夫婦二人で確認しあいながら、一つ一つの出会いを楽しむ姿に春の陽射し以上の暖かさを感じ、観察に徹したことによる発見の二人の言葉は、経験を積んだことでどこかに置き忘れてきた私の感覚を取り戻す機会にもなりました。鳥に限らずフィールド遊びへのご興味もあるとのことなので、またお会いする約束をして手を振りました。

In the morning before the guiding, I saw a Japanese Tit  in the bush that was trying to eat a giant hornet that just came out of hibernation. The Queen was alive, but her action very slow because of still cold. In the end, the Japanese Tit left without eating. It was the first time for me to see a great tit challenging a giant hornet.

Japanese Tit attacking The Giant Hornet Queen 28/Feb/2021

当日の待ち合わせまでの時間、ご案内する公園を先にちょっと見て回ると、薮の中でシジュウカラが冬眠から出てきた?オオスズメバチを狙っていました。ハチは生きていましたが、まだ寒さで動きが鈍く、シジュウカラにやられっぱなし。しかし、最終的にはシジュウカラは食べずに去っていきました。動きが鈍いとはいえ、スズメバチに挑むシジュウカラを初めて見ました。

2021年3月1日月曜日

ルリビタキ Trail Cam 2021 vol.4

A beautiful Red-flanked Bluetail was photographed by my trail cam on 14 Feb.

許可をいただいて設置しているセンサーカメラ2台のうち、新しい1台がルリビタキのきれいな雄を捉えていました。この場所は虫がたくさん潜んでいるのか、シロハラなども飛来していました。

ルリビタキ Red-flanked Bluetail 14/Feb/2021

いろいろ成果は出ていますが、個人的に撮影をしたいと思っている目的の生き物はまだ捉えられていません。減少の可能性もあると聞き、もし撮影できれば貴重な一例になる可能性も出てきました。地道に場所を変えて挑んでいきます。