2022年11月18日金曜日

久しぶりの佐渡 Japanese Crested Ibis

11月、トキに会いたくて3年ぶりに佐渡へ行ってきました。リーフレットで解説されている「車外から出ずに観察」をしました。

↓トキ観察方法リーフレット「トキのみかた」

In November, I went to Sado Island to see Japanese Crested Ibis.

野生下の個体数も増えており、トキを簡単に見つけられましたが、以前よりも人の動きを遠方から注視するトキが多くなった印象を受けました。車内にいても一定の距離を確保して行動するものが増えたことは、人に対する警戒心が上がっていることを示唆しており、私はとても良いことだと思います。

2022年10月14日 トキファンクラブ
野生下トキの2022年繁殖結果(最終結果)および個体数

※かなりトリミングしています

The population of the ibis seems to have increased steadily since the first release in 2008, and it was easier to find the ibis than previous visit.

自然下でのつがい形成も進んでいるようで、足環のない個体も増えた印象です。そんな中でも今回も足環の番号が読めた個体(2020年放鳥オス、2013年放鳥メス)については報告をしました。

また、渡りのピークは超えていたものの、島の中ではカワラヒワの30-50羽くらいの群れが各地で複数見られたほか、ニュウナイスズメやヒヨドリ、シメ、マミチャジナイ、ミヤマホオジロなどの冬鳥たちに会うことができました。

ニュウナイスズメの群れ

ミヤマホオジロ

シメ

ヒヨドリ

ヒヨドリに関しては興味深いことが最近発表されました。
バードリサーチニュース【活動報告】2022年11月13日 著者:植田睦之・平野敏明
ヒヨドリは減っている? ~地域・標高により違うヒヨドリの増減~

このような報告を見ると、身近な鳥についても継続して数字を取り続ける重要性を改めて感じます。私も自分でできることを続けていきたいと思います。

マミチャジナイ

佐渡は島が大きいので、珍しい渡り鳥を効率的に観察したいという目的で来られるには向かない場所だと思いますが、季節ごとに「その環境にいるべき当たり前の野鳥」との出会いを楽しむにはとても良い場所です。そんな当たり前の鳥たちの中に、季節ごとの「出会えたら嬉しい鳥」が含まれていないかを探すのがとても好きな私にとって、佐渡は本当にぴったりの環境です。

カワラヒワ

今回の私の見た鳥のリストにはいわゆる珍鳥は全くないのですが、今回の3日間の佐渡探鳥では75種(暫定)の見聞ができたので、佐渡の環境ポテンシャルの高さを感じます。また、普段の野鳥を探す経験が試されるので、自分自身の探鳥力をチェックできるのも良いです。

モズ

ルリビタキ

ひとつひとつの鳥との出会いを大切にしたい人に佐渡はお勧めの探鳥地です。来年もまた訪問したいと思います。

今回の訪問ではKMさんに大変お世話になりました。御礼申し上げます。

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