早朝に駅で集合。見晴台ではサシバもやってきました。
いろんな話をしながらの観察はとても楽しい時間でした。
以前長期滞在をした英国でのバードウォッチングでは、観察小屋に入るとまず振り返って挨拶してくださり、「ここに座るとよく見えるよ」と声をかけてくれたり、満席で後ろで立って見ていると「君の番だね」と、こちらが声をかける前に積極的に場所を譲ってくれます。
地元の方に対しても、私ような “外国人” が入ってきても、同じ対応であるというのは本当に清々しいです。ウォッチャーでもカメラマンでも、英国人でも日本人でも、常連でも新参でも、「その場に鳥を見に来た人」すべてが楽しめることが優先される、そんな雰囲気でした。
このような経験をすると、その場にいることが楽しくて、時間を共有した喜びがあり、また訪問したい気持ちになりましたが、その日に訪問したこの場所では、残念ながら譲り合いの光景を私が見ることはありませんでした。
「場所を譲って欲しければ声をかければいいじゃないか」というご意見もあるかと思いますが、自前の椅子に座ってカメラをしっかり構えている人に、全ての人が声をかけられる訳ではありません。このご時世ですからどんな反応があるかわからない中で、声をかけることを躊躇する人の方が多いことでしょう。
この看板の存在が、かえって虚しかったです。
若い世代の野鳥カメラマンとして大活躍中の菅原貴徳さんの本は、野鳥の研究をされていたこともあり、撮影だけではなく、鳥との付き合い方を知ることのできる素晴らしい本です。ぜひご覧ください。
↓「図解でわかる野鳥撮影入門」
発売日: 2020年06月27日
著者/編集: 菅原 貴徳
出版社: 玄光社
ISBN: 9784768313336
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