2023年12月6日水曜日

約90年ぶり、国内2例目 !

1933年11月の八丈島での記録以降、確実な日本国内としては2例目になる貴重な記録が発表されました。私にとっては衝撃の事実です。コブハクチョウの生態についても詳しく書かれており、その意味でとても参考になる論文です。

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日本鳥学会 2023

モンゴル国で標識された野生のコブハクチョウCygnus olor の石川県における観察記録

富沢直浩, 中村正男, Nyambayar BATBAYAR, Tseveenmyadag NATSAGDORJ, Otgonbayar TSEND, Park JIN-YOUNG, Kang SEUNG-GU

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjo/72/2/72_261/_article/-char/ja

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日本での記録の前に別の国で越冬が確認されていて、越冬地を日本へ変えたのも興味深いことです。

私がこれまで観察したことのあるコブハクチョウで移入個体(あるいは移入個体が繁殖した個体)と思っていた個体も、場所や状況によっては野生個体が0ではなかった可能性もあることになります。今後は行動などをしっかり観察して、野生個体の可能性について検証していく必要が出てきましたし、現在日本で繁殖する外来種扱いになっているコブハクチョウの個体数管理や野生化対策もしっかり進めていかなくてはなりません。

バードリサーチ 国内と東アジアの分布

https://www.bird-research.jp/1_katsudo/kobuhaku/bunpu.html

標識個体の報告と標識調査の重要性を教えてくれる貴重な記録だと感じました。


皆様の一つ一つの観察と報告が生態解明に大きく貢献しています。標識された鳥類を発見されたら、お手数おかけしますが、その報告にご協力をよろしくお願いいたします。

以下がその報告方法です。

■オンラインでの報告
↓標識報告フォームからご報告ください。

■郵送またはFAXによる報告
以下の情報をご記入のうえ、下記宛先へお送りください。

* 回収者:氏名
* 連絡先:電話番号・e-mailなど
* 足環の番号:記号や文字の全て(可能なら写真も)
* 回収年月日:発見・観察した日時
* 回収場所:市町村名・地名・地番などを詳しく
* 種名:判らない場合は写真をお送り下さい
* 性別:オス/メス/不明
* 年令:成鳥/幼鳥/不明
* 回収したときの状況:
・生きていた場合-足環をつけたまま放したかどうか。保護している場合は、その収容先。
・死んでしまっていた場合-死因や、死後どれくらい経っていたかもお知らせください。
宛先: 山階鳥類研究所
鳥類標識センター
 
〒270-1145 千葉県我孫子市高野山115
電話 04-7182-1107
FAX 04-7182-4342
E-mail: bmrc@yamashina.or.jp

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