私の場合ですが、野鳥観察に出かけて図鑑のように横向きできれいに見えることはほとんどありません。全身が見えることも非常に少ないです。
以下の写真は、12/20-21日に狭山丘陵へ出かけたときに出会った鳥たちです。
背を向けて顔がなかなか見えないミヤマホオジロ
高い木の陰に止まるカシラダカ
薮の中から出てこないベニマシコ
葉っぱで顔だけ隠れてしまったルリビタキ
逆光で真っ黒けのモズ
カメラマンの方々は、よく見えると「いい鳥だ」といい、姿が見えにくい角度にいる鳥には「サービスが悪い」なんていいます。写真に収めることだけが目的になってしまうと、そういう感覚になるようです。
まず第一に、カメラマンは「撮ってもらいたいと思っている鳥はいない」ことをしっかり自覚したほうがいいと思います。絵を描くときも、描いてほしい鳥はいないと思ってスケッチをしています。しかし、カメラに比べてスケッチが鳥への悪影響が少ないと思う理由は、双眼鏡や望遠鏡での観察はカメラに比べて基本的には距離が保てることが挙げられます。
撮影に向かない状況の場合は、さっさと撮影を諦めて観察をしてはいかがでしょうか。どんな出会いでも 鳥に会えたことそのものを “楽しい” と感じるのが観察の良い点です。しかも様々な角度での観察経験を積んでいくことで識別点もしっかり覚えられますし、次の行動が分かってくるようになり、自分の撮りたい画像でどのタイミングでシャッターを押せば良いかも見えてきます。
ぜひカメラと一緒に双眼鏡や望遠鏡も。
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