かわいいけれど、やはり夏に大型のハクチョウがいると水草の生育に大きな影響がありますので、好ましいことではありません。2016年現在、特定外来生物にはなっていませんが、「かわいいから」 「のどかな光景だから」という理由で外来種の増加を許容してしまうのは、もう世界の時代の流れからは大きく外れた考え方でしょう。
環境省
我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/files/gairai_panf_a4.pdf
以前、水辺環境の保全に関わるプロの方にお聞きして興味深かったのは、在来種の水草は冬にオオハクチョウやコハクチョウに食べられても翌春には芽を出して繁茂できるけれど、夏に外来種のコブハクチョウに食べられると途端に姿を消すとのこと。もともとの自然のサイクルにはないプレッシャーがかかると、日本のように遺存種が多い地域の自然は影響を受けやすいようです。
しかし雛を殺すのは忍びないので、せめてこれ以上のコブハクチョウの繁殖を抑えることで数を減らしていく方法の確立や努力は、手賀沼のみならず日本全国で始めていってほしい取り組みの一つです。
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