北海道から東北で冬季に大きな群れがやってきて、当たり前のように観察できるシジュウカラガンですが、つい最近までほとんど見られない鳥だったことを、若い世代に限らず、ご年配の野鳥カメラマンでもご存知のない方も多いのではないでしょうか。私が子供の頃に「アニマ」という動物雑誌で、この復活プロジェクトが始まるという記事が載ったことがありましたが、今のような状況になることは当時は想像もできませんでした。
この本を読むと、シジュウカラガンがいることが「当然」ではないこと、そして今の日本で出会える喜びを、より感じられると思います。
一人でも多くの方にこの本を読んでいただき、多くの国のたくさんの人が手を繋いで復活のためにご尽力されたことにも想いを巡らせながらシジュウカラガンを観察いただけたら、私はとても嬉しいです。
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シジュウカラガン物語
発行 京都通信社
しあわせを運ぶ渡り鳥、日本の空にふたたび!
呉地正行+須川 恒(日本雁を保護する会)編
定価 2,970円(税込)
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