飛来情報が発信されたようで、三脚付きの大きな望遠レンズの方が増えました。トモエガモが移動するとそのカメラマンもそれにともなって移動していましたが、トモエガモはそれに反応したのか、元の方向に進路を変えて泳ぎだすこともしばしばでした。
そのおかげで池の縁でじっとしていた私の目の前を何度も通過してくれて、しっかりと観察できたのですが、そこで私が思っていたよりも嘴の先が平たいことを確認。新しい知識を野生個体の観察から学べたことは感激でもあり、まだまだ観察が足りないことへの反省ともなりました。
持っていたのはネオ一眼でしたが、じっとしていたことが功を奏したのか、個人的には納得のいく写真を撮ることができました。
喉下がまっくろ!
残念だったのは、トモエガモの動きのパターンが減ってくると「飛べ!」とか「羽ばたけ!」とか「なんかしろ!」などと変化をお願いしていること。
そのままでいいのではないでしょうか? 渡りという、壮大な旅を自力でする鳥への敬いを持ってほしいものです。繁殖地から長距離を渡ってきたのだから、ゆっくりしてほしいと思う私の気持ちとはギャップを感じました。それに相手は生きものです。よく観ていれば、少しずつ動いていますし、角度も変わっています。その瞬間を一つ一つ捉えていく楽しさがあることを知ってほしいと思います。
また、カメラマンが三脚を広げて移動すると、それに驚いてヒドリガモは飛び立ったり、警戒をしていました。三脚は閉じて歩くことが野鳥を驚かせないうえでは大事ですし、一般の方から三脚を開いたまま歩くと子供に当たりそうで怖いという意見をよく聞きますので、マナーの一つとして心がけていただけたらと感じています。
トモエガモを撮影するために、ヒドリガモの群れなどどうでもいいかのような振る舞いとしても、気になる行動でした。今回この公園にトモエガモが飛来したのは、ヒドリガモを始めとするほかの “普通のカモ” が来ていたことも大きな要因ですから、ぜひヒドリガモにも温かい心を持ってほしいと願っています。野鳥の撮影を楽しむ方々には、そこに生きる鳥たちすべてに、惜しみない配慮をお願いしたいです。
野外で野鳥を観察したり、撮影することは「鳥のお宅にお邪魔している」ということを、どうぞお忘れなく。
カモ図鑑を見てから、改めて「カモって美しいなあ」と再認識しています。。。
返信削除トモエガモもデザインが凝っていますよね。
鶴瓶師匠… 本当に似ていますね。
飛べ!とか、こっち向け!とか命令口調のをそばで聞いていると、気が滅入ってきます。。。
ヒヨ吉です。noriさん、こんにちは。
削除個人的にはオナガガモの頭部の光沢が、光の向きによってちょっと紫になるあの微妙な角度が好きです(笑)。
鳥の観察のしかたや撮影の仕方が、その人の生き方を大きく反映しているという意見をお聞きしたことがありますが、その意見に首を横には振れない経験が増えているようにも思います。
周りの人が見ていて、気持ちが清々しくなるバードウォッチングをする人になれるように私はなりたいです。