2015年9月17日木曜日

ごく少数のカワセミカメラマンだけと信じています Only a few elder cameramans, I hope.

若いバードウォッチャーさんたちには絶対に見せたくないものを見てしまいました。

いつもの川沿いを歩いていたときのこと。茂みの中から、ものすごい虫除けの臭いがしてきました。

その茂みの奥には流れの緩やかになった水たまりがあり、ここはたくさんの年配の男性カメラマンが餌付けをしてカワセミ撮影をしている場所です。撮影でじっとしてなくてはいけないので、きっと虫除けスプレーを体にしっかりとしなくてはいけなかったのだろうと思っていました。しかし、状況は違いました。周囲の薮の中にまでスプレーを大量に噴射していました。よく見ると、先日まで草に覆われていた撮影場所へアクセス道の脇の藪も大規模に刈られていました。

私の知り合いの野鳥カメラマンは、鳥にも自然環境にも周囲の人々にも敬意を表して行動をし、無理のない撮影をしている方が多いのですが、彼らの写真は生きものや周囲の自然の表情がやはり素敵です。

そういう撮り方をして初めて良い写真ができるプロセスを知っている1人として、この水たまりでの撮影のやりかたは、マナーを守って撮影するカメラマンたちへの侮辱だと感じます。

「撮影への情熱」は、わかります。しかし、この行為には疑問を感じずにはいられませんでした。この自然の中で、カワセミにしか彼らにとっては「存在価値」がないのは、恐怖すら感じます。過剰な餌付けについても、正直なところ感心はしません。

蚊が悩ましいことはフィールドワーカーの1人として理解できます。でも、この時期に蚊が野外にいるのは当然のことです。

刺しにきたカを手ではたいて殺すことや、虫除けを体につけて寄せ付けないようにすることは、私もしています。しかし、その蚊がやってくる藪にまでスプレーをすることはしません。蚊以外の生きものたちまで殺してしまったり、薬で弱らせてしまうからです。

アクセスしにくいからといって、道沿いの藪を大規模に刈るようなことはしません。動けない植物にとってはそこがすべてであり、そこに生きる生きものたちの生活があるからです。

直接は感じ取ることは難しいかもしれませんが、人間の予想をはるかに越えたつながりを自然はもっています。きっと蚊も、カワセミと環境を通してつながっているハズです。

藪も大切にしてほしいものです。パチンとしていいのは、刺しにきた蚊だけです。

追伸:もうご存知の方が多いと思いますが、ネットにこんなニュースがありました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150908-00000025-asahi-soci

Some, no, a few elder bird cameramans in Japan love only common kingfisher. They cut bush, kill insects for good photos.

Insects and plants are also have a life each, the same as kingfisher. All life connect in ecosystem. We must consider before we do for nature.

2 件のコメント:

  1. おはようございます。初めての投稿になります(汗)。

    何処の県にも同じようなカメラマンがいるのは事実です。こういう光景を見ると頭から湯気が出てきますね、こう云う方達を注意すると決まって「誰にも迷惑はかけとらんやろ!!」と返ってきますが、一番に鳥に迷惑をかけているのが分からないのか?と悲しくなります。

    後になりましたが、香川の県鳥紹介ありがとうございました。気恥ずかしい気持ちで読ませて頂きました(笑)。

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  2. fukumaruさま、
    コメントありがとうございます。
    ご年配の方が若者が憧れるような振る舞いから、尊敬される存在になってほしいと考えています。

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