2022年8月19日金曜日

野鳥の声を録音する設定について

ここ数年、野鳥の声をタイマー録音しており、時々質問を受けることがあります。最近は特に設定についての質問が続き、各々に返信をしましたが、非常に参考になったというお返事をいただきました。ブログでも紹介してあげてほしいという要望もあり、現時点での私の野鳥の声の録音設定についてお伝えします。

私も試行錯誤の最中であることをご理解の上、ご興味のある方は以下のテキストをご覧ください。


私は、松田道生さんが以下のサイトで紹介されている設定を基本としています。これから始めようとされている方も、まずはこちらをご覧ください。

TASCOM 野鳥におけるフィールドレコーディング特設サイト 野鳥録音のすすめ

パナソニック:ICレコーダー RR-XS455(生産終了品)

音質や声紋分析などが録音の目的であれば、ファイルサイズは非常に大きくなりますが、松田さんが推奨されている非圧縮形式を私もお勧めします。


一方、私に必要な録音結果は「どんな種類の鳥が周辺で鳴いているか」という確認であるため、充電池で録音できる時間の長さ( ≒ 録音時間 x 設置可能日数)を優先しており、圧縮型(私の場合はMP3)で 128kbps ステレオ録音以上の設定を基本にしています。

MP3 で、8kbps(モノラル録音)や MP3 64kbps(ステレオ録音)という低音質設定でも声は録れているのですが、音が荒くて深みがありません。数日分の録音内容の確認作業の場合は、確認作業が長時間になるものではモチベーションを維持することも重要ですので、聞いていて「楽しさ」がある MP3 128kbps ステレオ録音以上でデータを集めています。


私の住む関東地方で野鳥の声の録音が楽しいのは3-5月です。身近な緑地で春の渡り途中のコマドリやコルリが記録されることもありますし、4月上旬にはアカハラやシロハラ、アオジの囀りなどが入ります。ヤブサメが2時間もの間鳴き続けているのがわかったり、レコーダー設置で訪問した時間には観察しなかったシメやイカルの大群が日の出直後に通過していく様子が記録されていたことがあります。小さなため池横での設置では、その場所では観察したことのないオシドリの声も録音されました。


歩くだけでも楽しい森に、自分の知らない世界が溢れていることをレコーダーは教えてくれます。私の経験が皆さんの録音ライフの参考になれば幸いです。

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