公益財団法人 日本野鳥の会 野鳥観察・撮影のガイドライン 2022年4月26日
↓プレスリリース
↓ 「野鳥や人に迷惑をかけない、マナーを守った野鳥観察・撮影を!」
https://www.wbsj.org/press/pdf/manner-guideline.pdf
野鳥画家ヒヨ吉の日記です。英国滞在経験があるのでUKとありますが、今は日本在住です。テキスト、画像ともに不許複製・禁無断転載です。フリーランスの権利にご理解と協力をお願い致します。 I am Utaka GODO, a bird illustrator in Japan. I was a student in U.K to study natural history illustration. All Rights Reserved
公益財団法人 日本野鳥の会 野鳥観察・撮影のガイドライン 2022年4月26日
↓プレスリリース
↓ 「野鳥や人に迷惑をかけない、マナーを守った野鳥観察・撮影を!」
https://www.wbsj.org/press/pdf/manner-guideline.pdf
シマフクロウに関する大変興味深い論文が発表されました。抄録で問題点がよくわかるので、ぜひ一度ご一読ください。
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絶滅危惧種シマフクロウを対象とした写真撮影者の特性および観光利用における問題点
早矢仕 有子
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hozen/advpub/0/advpub_2036/_article/-char/ja/
保全生態学研究
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以下の記述が印象に残りました。私自身も野鳥観察と写真でも記録をする一人として、鳥たちへの影響を意識していきたいと思います。
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バードウォッチングが鳥類に対して必ずしも無害というわけではなく、その影響が過小評価されている恐れがある。実験的研究により、いくつかの鳥類種では歩行者より双眼鏡を持ったバードウォッチャーの接近に対する逃避開始距離が長い。鳥が観察者の持つ双眼鏡もしくはそれを用いた注視という行為を認識し、危険視していることが示唆されている
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ニュージーランドの固有絶滅危惧種キンメペンギン Megadyptes antipodesでは、研究者が巣を訪れ抱卵中の親鳥を持ち上げ卵を確認し巣に戻し立ち去る行為よりも、写真撮影者の行動を真似て腹ばいで停止と前進を繰り返し巣に接近する行為の方が、親鳥の心拍数を上昇させた。
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絶滅危惧種ズアオキノドガビチョウGarrulax courtoisi においては、写真撮影者が集中しストロボ撮影も頻出している営巣地では営巣木樹冠の鬱閉度および巣の地上高が他の営巣地より高く、営巣木から人工構造物への距離が長く、さらに写真撮影者の侵入が無かった20年以上前と比較すると卵の孵化率が大きくして低下していたと報告されている。