登山や里山の散策を楽しむ方に
「希少動植物の生息地、自生地の情報をネットに載せないという選択を」
という、お願いです。毎日新聞 2021/7/3 にこんな記事がありました。
↓便利な登山アプリが希少植物の被害招く 写真で自生場所特定され
https://mainichi.jp/articles/20210702/k00/00m/040/092000c
京都大大学院地球環境学堂の瀬戸口浩彰教授(植物分類学)が新聞社の取材に対して、実際に自生地が根こそぎ採取された跡を見つけて調べるとインターネット上に場所が掲載されていたとお答えされています。
希少な植物とご存知なく載せている場合はまだ仕方ないと思うのですが、わかっていてブログやHPに載せる方がいますし、盗掘などの危険回避のために非常に良心的な表現で掲載停止をお願いされても頑なに数の少なくなった野生生物や植物の写真や具体的な生息地の掲載を続ける方もいるようです。
以前、自然環境保全に詳しい方にお聞きしたことがあるのですが、地名を伏せて写真を掲載しても、密猟や盗掘する人にとって、そのブログ主の普段の行動する場所やルートを調べ、そこから植物の自生地や生物の生息地を見つけ出すことは簡単とのことです。
彼らにとって「このあたりにある、いる」という情報さえあれば到達できるということのようですので、やはり掲載そのものを伏せていくしかないと思います。
私も「珍鳥の●●がいる」と大雑把な地域が耳に入って、帰ってから地図でアタリをつけた場所が、まさにその出現ポイントだったことはよくあります。自分自身の経験から、アマチュアの野鳥カメラマンが好む種類についてブログなどに多くの人の目に触れる媒体に画像掲載する場合は、地域は広い範囲での表記にして、特定できないように心がけています。
もし希少生物の確認をした時は博物館など公的機関、研究者への報告を第一にして、保全や保護へのご協力をお願いいたします。
基本は
<><><><>
「希少な生物や植物に関する地名や場所がわかる写真は、ネット上に載せない」
<><><><>
これをぜひ守っていただきたいと思います。私が野鳥の観察場所をほとんどブログで書いていないという理由は以前ブログに綴りました。以下にリンク先を添付しますので、情報発信などで判断に迷った時などの材料にしていただけましたら嬉しく思います。また国内希少野生動植物種一覧の環境省サイトもぜひ参考にしてください。
よろしくお願いします。
↓野鳥観察地を掲載しないことについて 2019年5月31日
http://hiyokichibird.blogspot.com/2019/06/blog-post.html
国内希少野生動植物種一覧