背中から出ていたのは、発信器アンテナ。どこかの研究機関が移動経路の調査中なのかと思い、何か個体識別の目印になるものがないかと足を見ると、そこについているものは革製の足環と紐のようなもの。紐の先端はちぎれたような状態でした。
環境省が山階鳥類研究所に委託して装着しているリングではないと思われ、おそらく鷹匠から何かの理由で離れた個体なのだろうと予測しています。日本産ハヤブサではないなず(日本産ならば密猟になる)なので、こういう個体が日本で野生化していくのは亜種の分布を撹乱してしまう恐れもあり、好ましいことではありません。
私が保護しているわけではないので申し訳ないのですが、今日の観察地が持ち主の方にとって、今後この個体の捜索に役立つ情報になればと思っております。
持ち主の元に戻る手段をご存知の方、あるいは「このハヤブサは私のものです」という方、コメント欄にぜひご一報ください。よろしくお願い致します。
Peregrine falcon
I watched a young peregrine falcon in Kanagawa probably escaped from falconer because of leather band and rope on its leg.
輸入されたり、人工繁殖させた猛禽類による飼育が増えている関係で、野外訓練中のカラスに追われたりするなどして鷹匠からの逸出の猛禽類が観察されることが増えてきており、日本産亜種への影響が懸念されていることを野鳥の詳しいAkさんから教えていただきました。また、このハヤブサの色彩からヨーロッパにいる亜種のハヤブサの可能性があるとのことでした。
さらに、猛禽類の爪は非常に鋭いので、近づいてきても安易に捕獲を試みないでほしいとのアドバイスをいただきました。Akさん、貴重なご意見をありがとうございました。
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