2022年12月31日土曜日

今年もご訪問ありがとうございました Have a Good New Year's Eve

ブログに来てくださった全ての皆様へ

今年も私のブログをご覧下さって、ありがとうございました。

Dear All

Thank you very much indeed for your visiting my blog in 2022.

Have a good New Year's Eve

来年もよろしくお願い致します。

どうぞよいお年を

2022年12月26日月曜日

Mallard × Spot-billed Hybrid

最近チェックに行っていなかった場所へ。次回は翼鏡の状態を撮影できるように余裕をもって訪問したいと思います。

Mallard x Spot-billed Hybrid 21/Dec/2022

21/Dec/2022 This is a mystery bird for me, slightly different from a female Common Teal, perhaps × Baikal hybrid ?

The same bird above

2022年12月24日土曜日

ツグミ到着!Welcome Back

私自身、関東の平地でツグミをようやく確認しました。同所でアトリ1羽も確認。お帰りなさい!後は地元での確認に努めます。

This is my first Dusky Thrush this winter in Kanto area. Welcome back !

21/Dec/2022

There are very few winter birds this winter around my house. Thrushes and small birds are especially noticeable.

2022年12月23日金曜日

Already Hibernating モニタリング継続

I went to my patch with bat detector, but there was no response. It seems that bats have gone into hibernation, perhaps because the temperature has dropped 9℃, since 09 December 16:30. I have a record of flying bats on February 20 in 2021, 14℃, so I will be very careful for the first recognition of bats in spring 2023.

購入したバットディテクターを持ってフィールドへ行きますが、最近は反応がありません。


しばらく活躍はできないかもしれないですが、コウモリの世界は謎が多いのようなので、念のため毎回モニタリングは続けようと思います。

2022年12月22日木曜日

剪定 Tree Trimming

猫の額よりも狭い庭の木々の剪定をしました。管理しやすい木の高さを維持するのは大変です。要剪定の木は、まだ数本あるのですが、脚立を使う作業は日没も近づいて危険と判断して、この日は終了。全部で7袋。頑張りました。

I trimmed some trees in my small garden,  7 bags in total !

15/Dec/2022

木の勢いをコントロールするには、本当はもっとこまめに手入れをするほうが良いとは思いますが、生まれつきの無精で困ったものです。

2022年12月21日水曜日

ハイタカ Eurasian Sparrowhawk

一人で久しぶりに訪問した探鳥地で、ハイタカが舞っていました。

When I was walking along a riverbank, a group of small birds in the grass suddenly started making alarming calls. I looked around and found a sparrowhawk flying in the sky just above me.

Eurasian Sparrowhawk  11/Dec/2022

2022年12月19日月曜日

Annual Wild Bird Report BINOS vol.29

越冬期のモズのねぐら入りの時間と照度についての観察内容を、日本野鳥の会神奈川支部研究年報 BINOS 29集に発表をいたしました。

My observation on the roosting time of wintering Bull-headed Shrikes has been published in BINOS 29, the annual report of the Kanagawa Branch of the Wild Bird Society of Japan. I will announce when the PDF uploaded on its website, probably at the beginning of the year.


今後、日本野鳥の会 神奈川支部HPに電子版としてPDFの閲覧ができるようになるとのことなので、アップされましたら、またお知らせいたします。

2022年12月16日金曜日

クイナ Water Rail

ごく小さいなアシ原でも、「いてもおかしくないな」と思った場所で見つけられると、私はすごく嬉しいです!


 The place I saw the water rail, a narrow puddle under a reed.

I am happy when I can find a Water Rail in winter in a place where is very small, however good habitat for the bird. I hope that it will stay there without disturbance and return to breeding area safely.

2022年12月12日月曜日

Bird Watchingが気持ちの良い交流の場となるために

とある水辺で望遠鏡で鳥を観察していると、大きなカメラを携えたご婦人がいらっしゃって、すれ違いのタイミングで会釈をすると、遠くの杭に止まっている鳥の種名を教えて欲しいとのこと。


鳥の名前をお伝えし、「せっかくですから、実際の鳥もぜひ」とその鳥を望遠鏡で見ていただくと、

「望遠鏡って、こんなによく見えるものなのね!」

と感激されてお礼を言われました。すれ違う前から私の様子をご覧になっていたようで、私がカメラを持っているのに撮影をせずに観察をしていたのかも不思議に思われていたそうです。「観察」が野鳥を知る上で役立つ点を話すと、大きくうなづかれていました。


その後、数回フィールドで再会すると、まず三脚のカメラが望遠鏡に変わり、次に双眼鏡を手にされました。「バードウォッチングの醍醐味は、『観察』ですね!」という言葉をいただきました。観察好きとしては、観察することを楽しいと思ってくださる方が増えるのは、嬉しいです。


このような話題のついでと言っては何ですが、フィールドでは、若者や女性たちのグループで以下のような感想を持たれることもあるようです。

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有名スポットや珍鳥ポイントにいる年配カメラマンたちの傍若無人さがウザい

初訪問の場所で、“それ以上は近寄るな!”という感じで睨まれた。二度と行かない

女性だけで鳥を見ていると、やたら声をかけてくるオッサン。キモい

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などなど。他にもありますが、枚挙に遑がない状況です。これらの感想は、実は時々友人知人が

「ヒヨ吉さん、今後の活動の参考になれば 笑」

と、twitterやfacebookの投稿画面を送ってくれたものの一部です。


「野鳥カメラマン」でネット検索をすると、「怖い」「迷惑」「マナー」などが続きます。このような言葉が出てくるということは、私の推測以上の人数がそのような経験をされていそうな気配です。

私も年を重ねて、声の大きさや話かけのタイミングについては配慮の必要な年齢になりました。いずれ目も衰えから、そのつもりはなくても相手には睨んでいるように感じられてしまう可能性が高くなるでしょう。自分の行動に気をつけていかなくてはと思いました。


「バードウォッチャー」や「バードウォッチング」で検索すると、「つまらない」という言葉も上位に現れました。そのような経緯から、鳥好きの一人として、Bird Watchingが「気持ちの良い交流の場」となるために取り組むべきは何かを考えてきました。

そこで、身近な野鳥の生態を自分なりに調査して具体的な数値で捉え、話題にボリューム感を持たせることを新たな目標としました。以前、若い世代の方々との話で「データに基づかない多くの野鳥カメラマンやバードウォッチャーの話は、興味をもって聞き続けるのが難しい」という言葉に衝撃を受けたことも、その目標を掲げた基礎になっています。

コロナになって時間もできたこともあり、ごく限られた種ではありますが、データを取ったものに関してここ数年、研究報告誌に観察記録として投稿をしております。


それを思いのほか評価してくださる方々がいることに感謝しています。そして、そのような経験を通して、若者たちが言っていた「具体的なデータに基づく話の重要性」の意味するものを理解できるようになりました。


自分から話す野鳥のトピックに独自性を持たせられることで、年齢やバードウォッチング歴が隔たりとならない交流の場に少しでもなるように、私のできることをこれからも模索していきたいと改めて考えています。

2022年12月11日日曜日

Trail Cam Survey kick off! 自動撮影再開

開始が遅れてしまっていた里山センサーカメラ設置を、ようやくできました。この冬は何か映るでしょうか。今から楽しみです。

I set up my TRAIL CAMs on 12/08. 

08/Dec/2022 

The site has seen some environmental changes in 2022, many fallen trees and trapping to catch non-native species, for example. I look forward to seeing the impacts or changes.

2022年12月10日土曜日

オオタカ:バードリサーチ ニュースより Goshawk in Japan

The Bird Research, a non-profit organisation, released a report of goshawk breeding performance in six regions of Japan.

Sorry, please read English text after Japanese↓

大変興味深い研究内容が発表されましたので、お知らせいたします。継続的に記録を取り続けた成果です。野鳥の生態調査というのは一つ一つの記録の積み重ねが非常に重要だということがよくわかりますレポートです。

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バードリサーチニュース 国内希少野生動植物種からの解除後のオオタカの状況

【研究誌】 2022年12月08日 著者:植田睦之

https://db3.bird-research.jp/news/202212-no2/


データを基にこのような大変興味深い野鳥の生態を解明しているバードリサーチの活動に皆さんのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

ご寄付のお願い 

https://www.bird-research.jp/1_kifu/index.html

買い物で活動を支援する

https://www.bird-research.jp/1_kifu/sonota.html

今年の鳥インフルエンザの猛威を見ていると、野生生物は減ってからの保護では間に合わないかもしれない、という危機感を持つことも大事だと思います。

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The number of goshawk pairs has been declining since the beginning of the 2000s, although it has recently bottomed out.

Since 2016, there has been an increasing trend of pairs failing to breed in the Kanto and Chubu regions.

The number of fledglings has been declining in the 47 nests in Japan where breeding status is continuously confirmed.

However, no changes have been detected, such as a decrease in the number of pairs or a more declining trend in breeding performance since 2017, when the species was declassified as rare.

2022年12月9日金曜日

12/03 久しぶりのフィールドスケッチ会

12/03、久しぶりにフィールドスケッチ会を新横浜公園で開催しました。カモなど、冬鳥で見られた種や飛来の数が少なかったのですが、スケッチするには十分でした。


参加者の皆さんのスケッチを含め、Tingさんの詳細なレポートがありますので、ぜひこちらをご覧ください。

2022年12月3日フィールドスケッチ会@新横浜公園
https://fieldsketchbook.blogspot.com/2022/12/2022123.html

来年2月頃に開催を予定しております。

2022年12月1日木曜日

3ヶ月ぶりの双眼鏡 My EL came back!

リペアをお願いしていた双眼鏡が日本に戻ってきたというお知らせをいただき、11/30に銀座へお迎えに行ってきました。


My binoculars Swarovski EL 8.5x42 came back from Austria after repairing. 

今回の明細を見ると、調整をお願いしていた部分に加えて、部品交換や見えない部分の修繕もしてくださってから日本へ戻してくれたことがわかりました。大きな不具合ではなかったのですが、長年使用して蓄積したものについても丁寧に確認してくださったことは、これからも愛用していきたいと思っている私には、本当にありがたい心配りです。

My binoculars, which had been away from me for 3 months ( from 9/5 ), went through a very detailed check by the staff at the Swarovski Factory. My binoculars were also very happy and relaxing to be back in birthplace.

早速戻ってきた双眼鏡で鳥を見て、精密な確認をしてくださった恩恵をひしひしと感じています。鳥を見る人々の気持ちになって修繕をしてくださったオーストリアの工場の皆さん、輸送の手続きをしてくださった日本総代理店のご担当の方々、そして今回の修繕について親身になって相談にのってくださった銀座 双眼堂のTさんに、心から御礼を申し上げます。


設計者のこだわりでできた「8.5」という倍率の双眼鏡には、私が死ぬまでバードウオッチングのお供をしてくれることを願っています。

2022年11月23日水曜日

ツグミ Dusky thrush

佐渡では見かけたツグミですが、私の家の周囲では11/22現在で、まだ確認できていません。

As of 22 Nov, I have not yet seen Dusky Thrush around my house in this autumn. I really hope to see soon.

Dusky thrush

自分が見つけられていないだけならいいのですが、菅原貴徳さんの写真展でお会いしてお話した方々も、ご自身のお住いの周辺でご覧になっていないようでした。早く地元でお目にかかりたいものです。

菅原貴徳さんの写真展について
2022年11月10日~11月28日 菅原貴徳 写真展 「とりとのとき」

素敵な写真が所狭しと並んでいます。ぜひ!

2022年11月22日火曜日

Wonderful Re-discover after 140 years! 140年ぶりの再発見!

It's the wonderful re-discover that it has been after 140 years! I really respect the  research team that it has believed that the bird is not extinct. Congratulations!

2020年以降、センサーカメラ撮影にハマっている私ですが、この手法がこんな奇跡的な発見をするのを見ると、フィールドでは様々な方法で調査をする重要性を感じます。

※よくない英語表現も一部聞かれますが、発見時の歓喜の動画としてご了解の上、ご視聴ください

↓Finding Auwo: the moment we found this lost species!(動画確認時の様子)

https://www.youtube.com/watch?v=wYYBC6oyh54

Auwoは、このBlack-naped Pheasant-pigeonの現地名でしょう。

140年ぶりの再発見なんて本当に素晴らしい。「絶滅した」という判断をせず、調査を地道に続けてきたからこその成果でしょう。画像チェックした際の興奮も伝わってきます。純粋な喜びからくるこの笑顔の意味は、私にもわかりました。Dokaさんの膝の絆創膏が、この調査の大変さを物語っているように感じます。

特に私が興味をもったのは、ゴクラクバトというグループの尾羽の動かし方です。動画記録の重要性を感じます。世界中の鳥の生態を見られる世の中になり、本当に便利になりました。

↓‘Lost’ pigeon found after more than a century(鳥の動画はこちらです)

https://www.youtube.com/watch?v=xnY66eWh8mQ

My sensor cameras work also nice!

I also enjoy sensor camera photography near my house. I will not be able to make great discoveries like them, but I keep researching in my patch!

彼らのような大発見はできないと思いますが、私も地道に調査を続けていきたいと思います。

2022年11月21日月曜日

カマキリを捕らえたチョウゲンボウ Kestrel

草薮の飛び込んたチョウゲンボウが捕らえたのは、カマキリでした。

Kestrel ate a mantis  17/Nov/2022/

初めて訪問した場所でしたが、気持ちの良い環境でした。地域の記録を見るとバードウォッチャーやカメラマンがほとんど訪問していないエリアのようなので、これから少しずつ記録を重ねていけるよう、時間をうまく管理していきたいと思います。

2022年11月18日金曜日

久しぶりの佐渡 Japanese Crested Ibis

11月、トキに会いたくて3年ぶりに佐渡へ行ってきました。リーフレットで解説されている「車外から出ずに観察」をしました。

↓トキ観察方法リーフレット「トキのみかた」

In November, I went to Sado Island to see Japanese Crested Ibis.

野生下の個体数も増えており、トキを簡単に見つけられましたが、以前よりも人の動きを遠方から注視するトキが多くなった印象を受けました。車内にいても一定の距離を確保して行動するものが増えたことは、人に対する警戒心が上がっていることを示唆しており、私はとても良いことだと思います。

2022年10月14日 トキファンクラブ
野生下トキの2022年繁殖結果(最終結果)および個体数

※かなりトリミングしています

The population of the ibis seems to have increased steadily since the first release in 2008, and it was easier to find the ibis than previous visit.

自然下でのつがい形成も進んでいるようで、足環のない個体も増えた印象です。そんな中でも今回も足環の番号が読めた個体(2020年放鳥オス、2013年放鳥メス)については報告をしました。

また、渡りのピークは超えていたものの、島の中ではカワラヒワの30-50羽くらいの群れが各地で複数見られたほか、ニュウナイスズメやヒヨドリ、シメ、マミチャジナイ、ミヤマホオジロなどの冬鳥たちに会うことができました。

ニュウナイスズメの群れ

ミヤマホオジロ

シメ

ヒヨドリ

ヒヨドリに関しては興味深いことが最近発表されました。
バードリサーチニュース【活動報告】2022年11月13日 著者:植田睦之・平野敏明
ヒヨドリは減っている? ~地域・標高により違うヒヨドリの増減~

このような報告を見ると、身近な鳥についても継続して数字を取り続ける重要性を改めて感じます。私も自分でできることを続けていきたいと思います。

マミチャジナイ

佐渡は島が大きいので、珍しい渡り鳥を効率的に観察したいという目的で来られるには向かない場所だと思いますが、季節ごとに「その環境にいるべき当たり前の野鳥」との出会いを楽しむにはとても良い場所です。そんな当たり前の鳥たちの中に、季節ごとの「出会えたら嬉しい鳥」が含まれていないかを探すのがとても好きな私にとって、佐渡は本当にぴったりの環境です。

カワラヒワ

今回の私の見た鳥のリストにはいわゆる珍鳥は全くないのですが、今回の3日間の佐渡探鳥では75種(暫定)の見聞ができたので、佐渡の環境ポテンシャルの高さを感じます。また、普段の野鳥を探す経験が試されるので、自分自身の探鳥力をチェックできるのも良いです。

モズ

ルリビタキ

ひとつひとつの鳥との出会いを大切にしたい人に佐渡はお勧めの探鳥地です。来年もまた訪問したいと思います。

今回の訪問ではKMさんに大変お世話になりました。御礼申し上げます。

2022年11月14日月曜日

バットディテクター購入! Bat Detector

11月5日、念願のバットディテクターを購入し、早速使ってみました。

I have purchased a bat detector!

I was monitoring mainly around 30-50 kHz for the Japanese House Bat, also occasionally there was some response around 20 kHz, it means that a different species might be flying.

I will ask experts to identify bats exactly at my location, but I try to find out something what I can do myself as much as possible, before they come.

説明書に書いてあったアブラコウモリの周波数帯(30-50kHz)を中心にモニタリングしていたのですが、時々10-20kHzくらいでも反応があり、別のコウモリも飛んでいそうな状況であることがわかりました。

しかし、このバットディテクターで種の特定まではできないとのこと。そのため、この場所でのコウモリの種構成については最終的には専門家の方に来ていただこうと考えています。私自身で出来ることは調べた上で彼らに相談していきたいと思います。

ICレコーダーでの野鳥の声の録音やセンサーカメラでの撮影を始めてから、自分は現場にいなくても生き物たちの様子が見えてくるフィールドワークは本当に楽しいと思う今日この頃です。

2022年11月9日水曜日

地域の野生生物の記録に貢献する準備

2020年からコロナの影響で仲間と遠出することができなくなった時期は、身近な環境に一人で行き、黙々とフィールドワークをする時間が増えました。しかし、以前から知っている場所でも、足しげく通うことで発見がありましたし、これまで以上に存在が気になるようになった生物がいます。その一つがコウモリです。


調べている人が日本は多くない分野のようなので、調査方法や着眼点、メモしておくべき内容について、詳しい人に教えていただきながら、少しずつでも地域の生物の記録へ貢献できるように準備を進めていきたいと考えています。

2022年11月5日土曜日

花火とハクチョウ:新潟市鳥屋野潟の例

ラムサール条約に登録されている湿地で、新潟市が日本一のコハクチョウの飛来地として認知しているはずの鳥屋野潟での出来事について、Jさんから教えていただいたツイッターで確認しました。



新潟まつり花火ショー
開催期間 2022年11月3日(木曜日・祝)
開催時間 18時30分~
住所 新潟県新潟市中央区信濃川河畔
交通アクセス ●JR新潟駅またはJR越後線「白山駅」より徒歩で15分
●北陸自動車道「新潟西IC」または磐越自動車道「新潟中央IC」より車で15分

新潟市の市の鳥はハクチョウですし、多数のハクチョウが周辺地域に飛来していることは観光に携わる方々が、ご存じないということはないでしょう。

環境省のサイトを見ると、コハクチョウの繁殖地は北極圏で、google mapでざっと距離を測ると鳥屋野潟から約4000km離れています。

↓ハクチョウ・カモ類の飛来経路及び移動状況について(環境省)

その距離を自力で飛んできて、やっと落ち着いたときにこの花火では、ハクチョウたちはさぞ困惑したでしょう。観察内容を見ると、親からはぐれた子供のハクチョウがいるようで、地元の方もツイッターで花火の影響について指摘されています。

自分がヘトヘトになって疲れて帰ってきて自宅で寝ているときに、耳元で爆竹を鳴らされることと同様であることを想像して欲しいものです。もちろん、ハクチョウにしてみれば「びっくりしちゃったかな」というレベルの話ではないと思われます。

コロナでいろんなイベントが中止されてましたが、ここにきて普段の開催時期とずれていても開催する花火が増えてきています(11/05には土浦学園橋付近で花火が上がったようです)。日本で環境保全や野生生物との共存の認知が進んできたのですから、自然環境の豊かな場所で花火をする際は、アセスメントを必須とすることまではなくとも、その場所で生息する野生生物たちへの影響は事前に検証する時期に来ていると思います。

花火で?館林・城沼のハクチョウ姿消す 専門家「飛来しなくなる可能性」 場所や時期を検討へ 上毛新聞:2021/12/5

中海における花火のハクチョウへの影響について(日本の白鳥 2000)


もう一度言います。新潟市の市の鳥はハクチョウです。

新潟市の市の鳥:ハクチョウ制定理由

にいがた観光ナビ
にいがた観光ナビサイトの文章の一部を以下に。

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白鳥は、何千キロも離れた遠いシベリアから、越冬のためにこの地を選んで飛んで来た大事なお客様です。  
白鳥は警戒心が強く、一度危険な目にあった場所には近づきません。  
白鳥が安心して越冬できるように、次のことにご協力ください。
●犬などのペットを連れての白鳥観察はお控えください。
●フラッシュを使用してのカメラ撮影はお控えください。
●その他、白鳥を驚かせるような行為はお控えください。

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サイト文章ここまで。

公益社団法人 新潟県観光協会が、公式サイトで「ハクチョウは大事なお客様で、白鳥を驚かせるような行為は控えてください」と謳っています。

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11/12追記
新潟日報2022年11月12日(土) 13:21
鳥屋野潟のハクチョウ無事戻る

ひとまず数が戻ったのは良かったですが、それが本当に「花火の日にいた個体群」なのか、それとも「花火後に北方から飛来した別の群れ」なのかによって、影響の度合いは大きく変わるのではないでしょうか。はぐれた幼鳥などが親鳥ときちんと再会できているかどうかも追跡の必要性を感じます。

それにハクチョウしか確認していないことも気になります。

もっと慎重にデータ収集をして、影響について検証する必要があるのではないかと考えます。

2022年11月1日火曜日

2022 猛禽類の渡り観察 vol.3 Fly way of birds of prey

猛禽類の渡り観察をするため、2022年最後の遠征をしました。滞在6日間のうち、観察できたのは4日間。猛禽類は全部で6種現れ、そのうちハヤブサとクマタカは留鳥だと思われました。

In autumn 2022, I observed on a migratory bird route for which it had little data.


一番印象に残ったのは北東からのトビの一団です。私の目の前で “トビ柱” を作った後に、綺麗に南西へ次々と渡っていきました。現地で留鳥とされるトビですが、これは「渡り」だろうと考えながら観察。後日地元の方から「この時期はトビも渡っているよ」と情報をいただきました。


トビと一緒にオジロワシが飛ぶ機会もあり、重量感の違いがよくわかりました。

4 days observation by the sea resulted black kites and white-tailed sea eagles, as well as small birds and sometimes seabirds!

猛禽類が渡っていない時間帯には、分刻みで様々な鳥たちが通過する様子が見られ、記録をつけるのがとにかく楽しかったです。






来秋も訪問して記録を取る計画をしています。どんな鳥に出会えるでしょうか。定点記録はあまりない場所のようなので、今から楽しみです。

I will visit again next autumn. I'm looking forward to what birds I can see.