2020年に調査した埼玉県川越市 伊佐沼のサギ類の夏期ねぐらについて2021年に速報的に報告後も継続して行ない、その後21-23年分の調査の結果を日本野鳥の会 神奈川支部研究年報BINOSへの投稿に向けて準備を進めてきました。
調査結果を集計して今夏に提出、その後に編集部からご指摘を受けた点を修正後、先日BINOS 編集部へ返送をしました。受理されれば、BINOS Vol.31に掲載される予定です。思い起こせば2020年からのコロナ禍で、かなりの時間的余裕ができ、3密になりにくい “ごく身近な野鳥” のデータ収集を始めたのがきっかけでした。Kさんご夫妻による的確な執筆アドバイスとBINOS編集部の方々の献身的な内容改善サポートを受けて第一著者として2020年の調査内容を2021年に発表でき、以降のサギ調査継続の意欲にも繋がりました。言葉をいくら重ねても、私は感謝を伝えきれません。
野鳥観察を次世代の人にも楽しんでもらえるようにするには、具体的な数字で鳥の生態や動向を捉え、保護や保全の材料にしていく重要性を、最初の報告を通して多くの方々から教わりました。2021年以降は、サギ以外のトピックも見つけて調査し、投稿を続けております。2025年以降も、発表を目指して調査と執筆準備をしています。
また、日本産鳥類目録8版では、鮮明に撮影された写真や多くの方による観察が知られていても、正式に報告されていないために「識別根拠が不十分(例:特徴が顕著でも、識別が近縁種との違いをしっかり検証し、記述する)」等の理由で「検討中の種」とされたものがあり、野外での観察内容を論文に発表する必要性が増したと感じています。
私に残された時間でできることは僅かで新発見は難しいですが、これからも可能な限り、調査と発表を続けていきたいと思います。
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