バンガードから双眼鏡 エンデバーED 8320(以下8320)が2024年5月から販売され、この度フィールドで使用する機会をいただきました。バンガードでは32mm径がラインナップからしばらくなかったので、復活は嬉しいニュースです。
↓バンガード エンデバーED8320
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注:22/Dec/2024 確認現在
540gという重量は、女性にはもちろん、男性でも荷物を軽量コンパクトにしたい場合にたいへん魅力ある選択肢です。付属のストラップは42mm径と同等レベルのもので、首の負担はかなり軽減されます。ボディのラバーも手にしっくりきます。ピントリングには適度なテンションがあり、調整は快適でした。
私は目幅が狭く、双眼鏡選びでは目幅調整の機能チェックが重要ですが、8320は目幅調節には私の目幅でも余裕がありました。鏡筒直径も小さいので、手が小さくてもしっかりグリップします。小学生からでも使える機種ではないでしょうか。
右眼視度調節リングは上下をすることでロックします。ロック時に「カチッ」という心地良い音がしてグリーンのリングが見えます。ロックの確認が視覚的にも聴覚的にもきちんとできるとフィールドでは個人的にとても安心できます。
右眼視度調節時(グリーンのリングが見えない)右眼視度ロック時(グリーンのリングが見える)
搭載のEDレンズは滲みがないうえに、明るさとシャープさの印象が肉眼に近い印象です。覗いた画面全体が「まろやか」と言えば皆さんに伝わるでしょうか。
7.2° という視界の広さと明るいレンズのおかげで、フィールドでは木々の葉の間を移動するシジュウカラは簡単に捉えることができ、谷戸内の30mほど先の水面にいるトモエガモ雄の不思議な模様と、群れがしきりに潜ってドングリを咥えて上がってくる様子が、日陰という周辺に比べて暗い条件でも確認できました。
個人的には、倍率と視界のバランスが非常に使いやすいと感じました。
定価は39,600円。覗いた時のレンズ縁の歪みが非常に少なく、双眼鏡レンズ品質と使い勝手の良さを考えると、32mm径クラスでは、かなりお買い得な製品だと私は思いました。